「甘えん坊、万歳。」しっかり者ほど、ひとりで抱えてしまうことがあります
この春、高校を卒業したお子さんの言葉です。
「私、甘えん坊になってしまったみたい。いいのかなあ。」
このお子さんは、とてもしっかりしていて、頑張り屋。
周りを引っ張るリーダータイプの子でした。
でも高校生活の中で、とても苦しい出来事がありました。
友人関係のトラブルで仲間はずれになり、部活も続けられなくなりました。
そして転校することに。
それまで前向きに頑張ってきた子が「もう何もかも投げ出したい」と思うほどの苦しい時間だったと思います。
そんなとき、家族はその子を全力で支えました。
励ますというよりも「ここにいていいよ」「大丈夫だよ」そんなふうに安心できる場所を作り続けていたように感じます。
そしてこの春。
その子は無事に高校を卒業しました。
卒業したあと、その子が言いました。
「私、甘えん坊になってしまったみたい。いいのかなあ。。。」
いいよ、いいよ、甘えん坊、万歳。🙌
実は、しっかり者の子ほど助けを求めるのが苦手なことがあります。
周りからも「この子は大丈夫」「しっかりしているから安心」と思われることが多いです。
本人の中では、弱音を吐いてはいけない、期待に応えなければいけない、迷惑をかけてはいけない、そんな思いをずっと抱えていることがあります。
だから苦しくてもなかなか人に頼れない。ひとりで抱えてしまう。
そんな子が家族に甘えることができた。
「甘えん坊になった」と言えるようになった。
それはきっと安心できる場所があったということ。
自分を受け止めてもらえる関係があったということ。
甘えることは弱さではなく信頼のしるしでもあるのだと思います。
人は安心できる場所があるとき、また前を向く力を取り戻していきます。
子どもが苦しいとき、親は何をしてあげればいいのだろう。
そう悩むこともあると思います。
でも今回の出来事から私は改めて感じました。
子どもにとって大きな力になるのは安心して甘えられる場所があること。
甘えん坊、万歳。よく甘えてくれました。
そして家族のみなさん、よく甘えさせてくれました。
甘えてもいい、その安心があるからこそ、この子は前を向いて歩き出す力を持てたのだと思います。
これからも、たくさんの甘えることのできる関係が持てますように。
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