「昭和」であっても「令和」であっても
自分が親になった数十年前、ドキュメンタリー番組で「家族は、三代目になって漸くその家の問題を解決することができる」という言葉が聞こえてきて、“私の代で解決できる”と、それが自分の中での目標にもなりました。
自分の親が理想に向かって歩もうとしているにも関わらず、子どもである私が親に対して感じた理不尽さ。自分は、それを懸命に乗り越えようとしたけれど、それでも課題山積で、もしかしたら私は二代目かと思い、とすると三代目の我が子たちに託すしかないのか、と歯がゆく思ったものです。
そして、解決できない悔しいおもいを、そのままにすることはできず、あれこれ踠きながらの今日(こんにち)。
良かれと思って進んできた道が、いつの間にか“古い”と一蹴され、世代交代とはこのことか、と淋しいおもいを抱えながらも、自分が良いと思ったものを手放すことはできずに歩んできました。
「令和」になって8年目の最近、自分が大切にしていたものが見直されてきているのを感じることが増えました。
先日、コミュニケーションスキルを一緒に学んだ仲間と久しぶりに楽しい時間を過ごし、その中で教えてもらったラジオ番組NHKの「ふんわり」。その日のパーソナリティは黒川伊保子さんで、ゲストが何と歌人の俵万智さん!
その番組の中で俵万智さんは、短歌を詠むことを通して、「自分の心と向き合うことが、丁寧に生きることに繋がる」と、仰いました。
「自分の心と向き合う」
これは、正に人間関係講座の柱です。
「問題の所有者の明確化」や「能動的な聞き方」や「わたしメッセージ」、これらは、どれも自分の心と向き合わないとできないことです。
そして、自分の心と向き合うことができてこそ、良好な人間関係を作っていける。
タイムパフォーマンスが重要視される昨今に、彼女の言葉は、蚕が絹の糸を吐いて作る繭のように、私にはキラキラと輝いて聞こえました。
「昭和」に出会い、「令和」の今も大切に思っている人間関係講座を、これからも大切にしていく自信を授けてもらった時間になりました。



