おすすめの小説!「小暮さんちのおいしいカタチ」
今日は、とっても素敵な本を紹介をさせてください。
「小暮さんちのおいしいカタチ 今日からパパが主夫になります 」
新樫 樹 (著)
富士見L文庫
https://www.amazon.co.jp/小暮さんちのおいしいカタチ-今日からパパが主夫になります-富士見L文庫-新樫-樹/dp/4040730143
電車の中で、この可愛らしい表紙の本が気になり、何気なく読み始めたのです。ところが1ページ目から、もうどんどん吸い込まれてき、ついには車内にいるのも憚らず、号泣してしまいました。それでいて、読後はとてもさわやかな気持ちになりました。
これは、ある子育て一家の日常を描いた小説です。
娘が幼稚園に入るタイミングで、ママが仕事の関係で単身赴任をし、パパが主夫になることを選択します。共働き、夫婦の役割分担、育児・家庭の両立、ママ友や近隣との付き合い、子どもの問題行動や不安への対応…など、子育て場面で遭遇するさまざまな問題が出てくるのですが、描写がとても温かで優しく、目の前に本当のその家族がいるように軽やかに話が展開されていきます。
パパは初めての家事や育児に戸惑いながらも試行錯誤して子育てをします。
この戸惑いや悩みは“パパだから”ではなく、“初めての子どもを育てるママ”にだって共通するもの。とても共感しました。このパパは、いろんな失敗を繰り返しながらも親目線の子育てではなく、子ども目線の子育てを実践していきます。そして、その向き合い方は、この研究所で提供している「人間関係講座」や「母親ノート法」に通ずるものがたくさんありました!
私自身が講座を通して学んだものを、このパパは、主夫になるという環境の変化の中で、日々子どもを観察し、周囲の人とも協力し、妻や娘を信じることを積み重ねていく中で、自然とその方法を身に着けていきます。その一つひとつの場面がとても丁寧で具体的なのでまるで一緒に体験し、成長していけるように感じました。
今、子育て中の方も、すでに子育てを卒業された方も、この小説を読めば、思わず自分を振り返って、親子関係や夫婦関係において大切なことは何なのかを考えてみたくなると思います。
あっと言う間に、読めてしまいます。ぜひ、お時間を見つけて手に取ってみてください。
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今月の体験講座は9月12日(木)「2学期を乗り込めるために親がしておきたいこと」です。行事が多い2学期、親も子も緊張が高まり、イライラしたり不安になりがちです。そんな時こそ、どんな風に接すればよいのか一緒に学んでみませんか? ご参加お待ちしています!