母親ノート法点検者研修会を開催しました。
本日、母親ノート法点検者の会を開催しました。
母親ノート法の中心的な原理、すなわち、Tパターン・快の原則などについて、事例を中心に考えました。
子どもを育てる時には、親は子どもの成長を見守りながら、待たねばなりません。見守るということは、子どもが要求した時に、その要求に応じるということです。
これを保護と言い、子どもはこの親の保護がないとうまく育ちません。
そして、このように、子どもの成長に合わせた対応を親がやっていたら、子育ての問題はそれほど大きくはならないで済むのです。
しかし、私達親は、ともすると、こちら(親側)から何もしないでおくと、うまく育たないのではと不安や焦りを覚えます。また、大切な子どもにより良い人生をという希望や期待をもってしまうのです。
このような気持ちは、親の過保護として子育てに影響します。
すなわち、子育てが子ども自身が要求することに親が応えるものでなくなり、親側の主導のもとに子どもにあれこれ要求するものになってしまいがちになるのです。
その結果、子どものやる気や自立に大きな影響を与え、子育てが難しいものになってしまいます。
このような母親主導(Sパターン)の子育てから、子ども主導(Tパターン)の子育てに変えていく方法が母親ノート法です。
親は、何かを働きかけたり、やってやるのではなく、黙って見守ってやるだけです。親、特に母親は「私の子どもだからきっと大丈夫!」と自らの母性(本能)を信じ、子どもを信頼していることも大切です。
親側からのこのようなTパターンの関わり方により、子どもは自分自身への自信を育んでいくこと、取り戻していくことができるのです。
子どもが、自分自身の人生を歩いていくことを信頼して、待つこと、見ててやること、それはなかなか簡単なことではありません。しかし、本当に大切であると改めて考える時間となりました。
母親ノート法の子育てを、多くの方に知っていただきたいと願っています。
文責 立花文恵