毎日、役に立つ『人間関係講座』
数年前に人間関係講座を受講されたお母さんが、講座のフォローの会で、質問されました。
娘さんが就職活動をされているのですが、最近、時々、お母さんに話しかけてくるそうです。
取り立てて相談するわけでもなく、就活の難しさや進路のこと等々、とりとめのない会話ですが、何故かお母さん、内心、ちょっとドキドキ、もやもや。娘さんが話かけてくることに、戸惑いがあるそうです。
娘さんから就職の相談をされても、ご自分が就職活動をした「うん十年前!」とはいろんなことがが全く違うから何もアドバイスできないと思っていらっしゃいます。
「こんな場合、私はどのように答えたらいいのですか?」
という質問でした。
お母さんに聞いてみると、娘さんが悩んだり、迷ったりしていることは、特にイヤではないし、受容できているとのことです。
そこで、私は、講座で一番最初に学ぶ「自分の気持ちを整理する」をお伝えしました。
そしたら、そのお母さん、すぐに「あっ、そうだった!私はただ娘の気持ちを聞いていればいいんですね!そもそも、娘は特に相談したい感じでもなかったです。私が、一人で何かしてやらなくては、と思っていたのですね!」
そうですね!
子どもの言動を、親が受容できているならば、子どもが自分の悩みや迷いを自分で解決していけることを信じて、気持ちを聞いていくだけでよかったのですよね!
しかし、ついつい「何か、アドバイスしてあげなくては!」と、思ってしまったのですね。
講座で学び、わかっていても、時にはすっぽりと抜けてしまいます。
子どもに対して、何かしてあげたいという、子どもを思う親心 、ですね。
お母さんは自分の気持ちを整理され、お子さんの気持ちをしっかり受け止めていこうと思われました。
「余計なことを言わずに、しっかり良い対応ができそうです。」と言われていました。
こうして、講座で学んだことを、少しずつ日々の関わりの中で身につけ、役に立てていくことができるのですね。