「保育園に行きたくない」と子供が言い出しました①
日本心理福祉教育研究所から「不登校」に関連する記事をお届けします。
今日はその4回目です。
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現在小1になる次男が5歳の時、「保育園に行きたくない」と言い出しました。今回はその時のことを少しご紹介しようと思います。
2019.05.14 のブログ記事「不登校の理由は分からないけれど…」(https://nihonshinri.net/news/1911)をお読みになられたでしょうか。もし、まだの方がいらっしゃったらぜひ、読んでみてださい。そこには不登校になった大学生の男性が、母親に「本当は幼稚園にも行きたくなかったんだ」と訴えるシーンが出てきます。
ブログ記事に出てくるお母さんのように、幼稚園に通園させることが子どもにとって良いことと信じて、子どもが行きたくないと言っても、あれこれ言いくるめて行かせていることが多いのではないでしょうか。でもその結果、子どもは自分の本当の気持ちに蓋をすることになり、将来、もっとしんどい思いをすることになるかもしれないなんて…。
ちょうど次男が保育園に行きたくないと言い出した時にこの話を聞いた私は、衝撃を受けました。そしてこのエピソードはその後の次男に向き合う時に、とても助けになるものとなりました。
さて、次男の話に戻ります。ある日、次男は朝起きると、「保育園に行きたくない」と涙を浮かべました。少しでも手を引っ張って連れて行こうとするしぐさをすると大声で泣き出すような状態です。私は直感で「これは無理をしないほうがよさそう」と感じ、その日は保育園を休ませました。しばらくして気持ちが落ち着いたらまたすぐ通園するだろうと軽く思っていました。
ところが、翌日も、その翌日も保育園に行きたくないと言います。私はすでに、「人間関係講座」を学んでおり、講師になる勉強も始めていました。子どもの気持ちをしっかり受け止めることが何より大事だと考えていたので、とにかく子供の話を聞いて気持ちに寄り添うことを心掛けました。
しかし、子どもの話を聞くのは、本当に忍耐がいることでした。
どうして行きたくないのか。次男自身もはっきりわからず、それを言葉にして表現するのも難しい年齢。言うことが、あっちにいったり、こっちいったり。最後はとにかく「行きたくない」を繰り返すだけ。ここまできて、私はある二つの決心をしました。
それは、「理由は無理に聞かない」「本人が行きたい気持ちになるまで待つ」ことです。
これは私にとって大きな覚悟が必要でした。いつ行きたい気持ちになるかわかりません。ずっとそうならないかもしれません。仕事はどうする?いろいろな思いが駆け巡りました。
それでも決心しました。それはなぜか…。次回の記事に続きたいと思います。
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