時間に追われる子育て
「早くしなさい!」
子育てをしていたら必ず一度は口にしてしまう言葉ですね。
私もよく言っていました。
ある雨の日の夕方のスーパーで、二人の子どもを連れたお母さんを見かけました。
保育園に迎えに行った帰りに買い物をしているのが分かりました。
レジを済ませ急いでいるようでした。
買い物を袋に詰めるあいだに、5才くらいの子が傘からスーパーの傘袋に落ちる雨粒を
しゃがんでじっと見つめています。
買い物袋に荷物を詰めたお母さんが、子どもに「立って」と言います。
子どもはまだしゃがんで見つめています。
何度か立つように言った後も立とうとしない子どもに
お母さんが「早く立ちなさい!」と言って蹴りました。
買い物で両手がふさがり赤ちゃんを抱っこしていたからかもしれません。
蹴られた子どもは何度も痛いと言い泣きながらお母さんのあとをついて行きました。
私が車に戻った頃、抱っこしていた赤ちゃんも泣き始めていました。
もしもあのお母さんが 「何見てるの?」とか
「お母さん急いでお家に帰りたいから立って」という言葉を掛けていたら・・・
子どもは直ぐに立たなかったかもしれないけれど、お母さんの気持ちは伝わったはずです。
お母さんもイライラして子どもを怒って蹴る事は無かったかもしれません。
私も時間に追われる子育てをしていた頃を思い出して胸が痛みました。
私は子育てから姑の介護へと変わり、以前より時間に追われる生活には変わりはありません。
自分の気持ちを伝える「私メッセージ」で家族関係が変わりました。
愛が伝わるコミュニケーションを広めたいと思います。 今井ひろみ