子育てでどこを見るの~認める・褒める
先日、講師のグループ研修会がありました。
本研究所代表の小野澤みさおから、“認める”“褒める”について示唆に富む話があったので、この場で共有させて頂きたいいと思います。
“例えば、好き嫌いが多いお子さんが、ピーマンを食べない時。
そんな時、「褒めようと思っても褒めるところがない」と多くのお母さんはため息が出るかもしれません。
でもよく観察してください。
子どもは、ちらちらピーマンを見ていませんか。
そしたら、「今、ピーマンを見たね。食べようかなって考えたのかな。えらいね」と声をかける。
この時、実際に食べたかどうかではなく、「ピーマンを見て、少しでも関心をもったこと」を認めるだけでよいのです。”
いかがでしょう?
講座を学び、教えている講師陣にとっては、普段から心掛けている視点です。
改めて、承認する、褒めるという関わりを確認しあった時間でした。
けれど、初めてこの話を聞いた人は、「え?それだけでいいの?」とびっくりされると思うのです。
私がそうでした。
半信半疑のまま、自分の子どもに試したのを思い出しました。
そして、その効果に驚いたのです。
挨拶が苦手な子でしたが、「あ、今、ちらっとこっちみてくれたね。ありがとう!」
よくご飯を残していましたが、半分だけでも、「食べられるだけ、食べられたね」
エレベーターで最初にボタンを押してくれると、「いつも押してくれてありがとう」
そうしていると、最後までボタンを押すようになり、「みんなが降りるまで扉を開けておいてくれるなんて、すごいね!」
こんな具合でしたから、次は何を褒めようかと、子どもの行動を見るのがもう楽しくてたまらなくなってきたのです。
何かができたから褒めるのではないのですね。
既にできていること、できなくてもちょっとでもやろうとしたこと、もっといえば今のままでも十分なこと。
これらを取り出して、言葉にして、伝える。この繰り返し。
最初は気恥ずかしいと思います。
最初は子どもに求めるものがもっと高くて、葛藤があると思います。
でも、もし、今お子さんとの関係の中で何回も同じことでイライラしたり、うまくやらせようしてストレスがたまっている状態でしたら、ぜひ、試してほしいと思います。
講座では、子どもの心を理解してお互いの気持ちが通じ合う親子関係になれるように「聞く「伝える」「対立を解く」といったコミュニケーション方法をお伝えしています。
単なるノウハウではなくて、本質的な考え方です。
講座の中で理論を学び、実際に練習する。
そして子育ての中で実践して振り返る。こうやって身につけていきます。
9月に人間関係講座基礎編を神戸で開講予定です。
私は昨年の受講生で子育てに大きな変化が起きました。
今度は周りの方に伝えたい、もっと学び続けたいと思い、講師になりました。
その初めての開催講座になります。
至らないこともあるかと思いますが、想いは強いです。
一緒に、学び変わっていきたいと思ってくださる方、ぜひお待ちしていますね。
(日時は近日中にHPにてお知らせします。また日時についてのご要望などありましたら下記からご連絡いただけましたら、できるだけ対応させて頂きます。https://nihonshinri.net/contact)
増子 かほる