子どもは子どもの考えで行動し、自分で決着をつけている
高1の息子がクラブの練習試合で次の日の朝早く集合しなければならないことを、前日の夜にぼやいていました。
「また、明日練習試合やねん。朝5時半起きやで!最悪や!俺はどうせ球拾いばっかりやのに、なんで一緒に行かなあかんのか全くわからへんわ。せっかくの休日が潰れる!」
そして「面倒くさいし、休もうかなー。」と言いだしました。
私はびっくりして「え?!休むん?そんな急に休んだりして大丈夫なん?」と言ってしまいましたが、(そうそう、こういう時はしっかり聞かなくちゃ!)と思い直し、言い分を聞いてみることにしました。
息子は「明日の試合会場の準備はほとんど今日やってきたから終わってる。俺は明日は試合には出ないのに、早朝の練習から付き合って、どうせ球拾いしかしないねんで。ずーーと見てるだけ。それって行く意味ある?それで休日の一日が潰れるなんて耐えられへんわ。」などと言っていました。
(意味があるとかないとかそういう問題か。。。?)と思いましたが、黙って聞いていましたら、息子も迷っているのでしょう
「なんで日曜日ごとに練習試合するんかなー。」
「どうせ勝てへんのに。。。俺は体力づくりのためにクラブ入ってるから強くなりたいとか思ってないねん。」
「皆だってウソついて休んだりしてるんやで」といろいろと話しをしています。
私は「そうなんや。へー。ふーん。」と聞いているだけ。ここは講座の『聞く』が役に立っています。30分くらいいろいろと話した後、
「やっぱり休むわ!朝、連絡する。だから弁当要らんで。」と言ってその日は寝てしまいました。
(えーっ休むのーー?)私はそう思いました。
当日キャンセルは世間でも「ドタキャン」といわれ、どちらかというと悪いイメージがあります。普通の練習ならまだしも、練習試合当日に急に休むなんて、、、しかもlineで一言「休みます」的な感じにするというのです。(それは許されるのか??後でめちゃ怒られそうやし、友達も我慢して行ってるんじゃないの?人間関係こじれないかな?大丈夫??)私はすごく気になりましたが、それ以上は口を出しませんでした。
結局、次の日彼は予定の朝5時半に起きて、やはりLineで休むことを連絡しました。『体調が悪い』ということにしたそうです。そしてその日は友達と遊ぶために出かけて行ったのです。
息子のこのような行動は、講座を学ぶ前の私だったら到底認められなかったと思います。練習試合を当日朝、行きたくないからと突然休むなんて考えられない、ましてや体調悪いとウソをついてサボったのに、平気な顔をして遊びにいくなんて。
以前の私なら説得して練習試合に行かせていたのではと思います。
でも今は、子どもの話を聞いているうちに『そんな風に思ってるんや』と受け入れられるようになりました。自分とは違う価値観で動く息子の様子も落ち着いて見ていられるようになってきました。やっとそれができるようになってきました。
確かに、あの日なんとか説得して行かせていても、お互いイヤな想いになるだけで何にもならなかったでしょう。今回のように息子が自分で決めて行動した結果が、もし悪い状況になろうとも、それはそれで人生の経験、そして学びになっていくのだと、今は本当にそう思えています。
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とはいえ、やはり気になっていたので (笑)その後どうなったか聞いてみました。
「俺は今後の練習試合は自由参加になった。」というではありませんか。実は次の日、息子は顧問の先生のところに「僕はせっかくの日曜日に毎週練習試合があることがイヤです。こんなことならストレスがたまるし、クラブを辞めたいです。」と言いにいったのだそうです。すると先生が「予定のある時は休んでいいから、自分のペースでクラブは続けろ。」とおっしゃったそうで、だから「自由参加」なのだそうです。今どきはそんな待遇もあるのですね?!
本当はもう少しごちゃごちゃしたのかもしれませんが、今、彼は納得してクラブを続けています。日曜日に予定のない時は練習試合にも参加しています。先輩や友達にも何か言われたりしないのだろうか等気にはなっていますが、なんとかやっているのでしょう。その後は特に変わった様子はありません。
これが私の「子どもは自分の考えで行動し、自分で決着をつけている」のだと、あらためて思えた出来事です。親にとっては常識外れに見える行動も、自分なりに考えてのことです。口には出せないけれど、ドキドキ、ハラハラは親である限り、いつまでもし続けるのでしょう。
親としてどのように自分の価値観を子供に伝えていくのか、などは講座の中でもお伝えしていきます。皆さんも講座を学んで私たちと一緒に頑張っていきませんか!
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