『寄り添う』とは
勉強会の日。
大きなテーブルの一角で、熱心に本を広げて勉強されている方の横で、勉強に飽きた
参加者に、数メートルも離れていないところにある卓球台で「卓球しましょう」と
誘われました。
私は、(今日は勉強会の日だから、熱心に勉強している人の邪魔になるんじゃないかな)と、どうすればよいものかと、一瞬、躊躇してしまいました。
その間に、となりにいらっしゃったスタッフの方が卓球台の方にすっと近づきました。
そして、誘った方は「音をたてた方が負けね。」 と言う。
私は「???」
スタッフさん「オッケー!」
するとスタッフの方はご自分の帽子を出してきて、相手が打った球を帽子でキャッチ、
そして、帽子を振ってあいての方へコロコロ―っと球を送りだす。ま、やっぱり音は
出るのですけどね。何回かそのやりとりをした後、卓球に誘った方が「やっぱり、音をたてないなんて無理やな」とぼそっと言いました。。。
『卓球をしたいと言った気持ちによりそう』その行動は、頭で考えてばかりいた私には、考えもつかないことでした。
私の中では、そもそも『卓球をする』ということと『音を立てない』ことが一致しなかったのです。
正解なのかどうかは関係なく、スタッフの方のその寄り添い方を目の当たりにし、それは、自分の未熟さを大いに感じた出来事となりました。