『しつけとおしつけ』
皆さんは『しつけ』本来の意味を知っていますか?
私はラジオの子育てコーナーで恵泉女学園学長の大日向雅美先生がおっしゃっているのを聞いて知ったのですが、『しつけ』(躾)は、着物を縫う前にまっすぐ縫えるようにあらかじめあらく縫っておく『仕付け』からきているそうです。
しつけを本縫いのようにしっかりきつくしてしまうと、
本縫いの時にほどけにくいので、しつけは程好くゆるくするのが良いのですって。
『子育ても同じでしつけはゆるくそれをホドクのは子どもです。』
とおっしゃっておられたのが印象に残りました。
さぁ、皆さんはどうですか?
私はいつも子ども達の言動に「なぜ?」ばかりがありました。
なぜ宿題をしないの?
なぜ片付けができないの?
ママの言うことを聞くべきでしょう?
いつも私は子ども達に朝から寝るまでこんな言葉を投げかけていました。
でも、一番困っていたのはその言葉を投げかけられている子ども達だったのです。
ママは
『なぜ命令ばかりなの?』
『なぜ分かってくれなの?』
そんなこころの言葉にも気付け無いくらい私は子ども達に自分の価値観を押しつけていました。
でも、どこかに
『私は好いお母さんになりたいのに・・・なぜこんな風になってしまうのだろう?』
という悩みも一緒に抱えていました。
そんな悩みの中で出会ったのが『日本心理福祉研究所の各講座の元になっている(親業)』でした。
それから子どもを一人の人間として見られるようになりました。決めるのは子ども達です。
学んだ直後は私の対応の変化に少し戸惑っているようでした。
だっていっぱい価値観を押し付けてきたのですから・・・
学ぶうちにいつの間にか子ども達も私の対応に応えてくれるようになりました。
今思うと私自身の事も子ども達もありのままを受け入れられるようになってから変わった気がします。
『しつけとおしつけ』
たった一字で大違いですね。