さようなら 学習デスク
とうとうです。
息子の小学校入学以来20年近く、我が家で大きな顔をして鎮座ましまして、あるのが当たり前だった学習デスク。
入学前には、買ったばかり机の前で、椅子に座って勉強の真似事をするのがお気に入りの遊びでしたね。
でも、宿題も試験勉強も食卓テーブルでする派だったから、もうずっと、ただの荷物置き場と化していた机だったね。
粗大ごみ収集に出そうと決め、申し込んだのが先週。
もう使わないから―。
邪魔だから―。
昨夜、いざ搬出しようとして、はたと気づく。
―部屋のドアから出せない!―
「よし、解体するぞー」
と息子が楽しそうにドライバー1本でテキパキと解体してくれました。
今朝、粗大ごみ収集車がやってきて、ばりばりと砕きながら机だったものを飲み込んでいくのを、ベランダから見ていたら、ちょっぴり涙が出ました。
世間では断捨離が流行っているけれど、捨てたくない気持ちを振り切るのはとても大変。
ましてや、子どもが「捨てないで」と言うのなら、納得がいくまで待ちましょう。
実際は、子どもは大切にしていた物からすっぱり卒業してしまって、母の方が未練たらたらだったりしてね。
松本 克代