「保育園に行きたくない」と子供が言い出しました③
日本心理福祉教育研究所から「不登校」に関連する記事をお届けします。
今日はその6回目です。
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今回も、前回記事からの続きになります。
さて、次男は自分が行きたい気持ちになるまで保育園を休むことになりました。
日中は、祖父母宅に行ったり、私が家に入れる時は自宅で普通に過ごしました。
私の仕事先についてくることもありました。保育園の話は私からはしませんでした。
数日たった頃、本人から時々、「明日も行かなくていいよな」などと言ってきました。
「まだ行きたくないんだね」と受け止めると、「うん、行きたくない」と返事が返ってくるような日々でした。
そこで話が終わることもありましたし、機嫌がよい時は、いろいろ話してくれることもありました。
私は、とにかく口を挟まず聞くことに徹しました。
次男から出てきた言葉をつなぎ合わせると下記のようなものでした。
・お友達に嫌だといっても聞いてくれない
・ハンターはすぐつかまるから、やりたくない
・制作が決められた日までにできそうにない
・給食の量が多くて時間内に食べられない
・連絡帳の置き場所がわからない
・とにかく行きたくない
・おうちにいたい、おうちが好き
・ママといたい
・小学校にも行きたくない
「えー、言い返したらいいやん」
「わからなかったら、聞いたらいいやん」
「もう少し頑張ってみたら」
「ずっと家にいられたら、困るわ」
とは、口にしませんよ(笑)!!
「そうなん」
「そう感じてたん」
「しんどかったね。不安に感じたね」
「うん、うん」
親が「聞く」に徹するには、忍耐がいります。
あれも言いたい、これも言いたいを我慢しないといけませんから。
また、「子どもが困っていたらそれを解決してあげたい」と思うのが、親。
ただ聞いているだけでは、親の役割を果たしていないように感じるかもしれません。
でも、「行きたくない」という気持ちの所有者は子どもで、親ではありません。
問題を抱えているのは子どもで、親でありません。
この区別がつくと、私も一歩下ってわが子に関われるようになってきました。
長くなってすみません。次回が最終回です。
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